消防設備の凍結に注意

もくじ

消防設備の凍結に注意

冬季に火災が増える本当の理由と施設管理チェックポイント

2月は一年で最も火災件数が増える時期と言われています。

空気が極端に乾燥し、暖房機器の使用が増え、電気負荷も高まるこの季節。
さらに寒波の影響により、消防設備の凍結トラブルが重なることで、施設リスクは大きく上昇します。

本記事では、
「冬季の火災リスク」と「消防設備凍結の実務対策」について、専門的視点から解説します。

なぜ2月は火災が増えるのか?

冬季に火災が増加する主な要因は以下です。
• 湿度30%以下の乾燥状態
• 暖房機器の長時間使用
• 電気配線への負荷増大
• 強風による延焼拡大

可燃物が乾燥すると、着火エネルギーが低下します。
つまり、“小さな火種で大きな火災になる”状態なのです。

そこへ設備不良が重なると、被害は拡大します。

火事イメージ

消防設備の凍結が起こる仕組み

■ 湿式スプリンクラーの凍結

湿式スプリンクラー配管内には常時水が充満しています。
外気温が氷点下近くになると、以下のようなリスクが発生します。
• 配管内水の凍結膨張
• 配管破裂
• 天井内漏水
• 末端放水試験時の圧力異常

凍結破裂は夜間に発生しやすく、
発見時には天井崩落やテナント営業停止につながるケースもあります。

■ 屋外消火栓の凍結

屋外型消火栓は凍結リスクが高く、
• バルブ固着
• 放水不能
• 圧力低下

が発生します。

「いざという時に使えない消火設備」は、
法的責任問題に発展する可能性もあります。

 

非常用発電機の冬季トラブル

冬場は非常用発電設備にも注意が必要です。

主なトラブル
• バッテリー性能低下
• 始動遅延
• セルモーター回転不足
• 電圧・周波数不安定

気温が低下すると、バッテリーの出力は著しく低下します。
点検時は正常でも、停電時に始動しないケースは珍しくありません。

停電時に発電機が動かなければ、
• 非常照明停止
• 排煙設備停止
• 誘導灯消灯
• 防災センター機能停止

という連鎖的な機能不全が発生します。

花粉・粉塵による消防設備への影響

2月下旬からは花粉飛散が始まります。

特に注意が必要なのは光電式煙感知器です。

光電式感知器の誤作動原因

光電式は煙粒子の散乱光を検知する仕組みです。
花粉や粉塵が堆積すると、誤報の原因になります。

また、
• 排煙窓レールの詰まり
• 可動部固着
• 吸気口目詰まり

も発生しやすい時期です。

冬季に確認すべき施設管理チェックリスト

以下は、施設管理者が今すぐ確認すべきポイントです。

給水・消火系
• 配管露出部の保温状態
• 凍結防止ヒーターの作動確認
• 末端圧力の変動有無
• 屋外消火栓の操作確認

非常電源系
• バッテリー交換履歴
• 発電機室温度管理
• 負荷試験実施状況
• 燃料残量確認

排煙・感知設備
• 排煙窓開閉確認
• レール清掃状況
• 感知器周辺粉塵堆積

放置した場合の損失リスク

設備凍結や作動不良を放置すると、次のような損失が発生します。
• 漏水による原状回復費用(数百万円規模)
• 営業停止損失
• 保険免責適用外リスク
• テナント賠償責任
• 企業信用低下

特に商業施設や医療・介護施設では、
「止まること」自体が重大な経営リスクです。

本当のリスクは「作動しないこと」

消防設備は、設置しているだけでは意味がありません。

災害時に確実に作動する状態を維持することが本質です。

私たち専門業者は点検・修繕を行えますが、
日々の小さな変化に気付けるのは建物利用者の皆様です。

水圧の変化、異音、結露、温度低下。
「いつもと違う」に気付くことが最大の防災です。

株式会社チームビーエムの取り組み

株式会社チームビーエムでは、
• 消防設備点検
• 建築基準法12条点検
• 非常用発電設備負荷試験
• 凍結リスク診断
• 設備更新計画策定

をワンストップで対応しています。

私たちは単なる点検業者ではなく、
“建物総合クリニック”として施設の安定稼働を支援します。

まとめ

2月は火災件数が増加する最も危険な時期です。

乾燥、凍結、設備負荷。
これらが重なる今こそ、施設管理の質が問われます。

災害時に止まらない施設が、あなたの命を守る。

寒い季節はまだ続きます。
設備管理意識と健康管理を両立し、安全な施設運営を続けていきましょう!

チームビーエムにご相談ください!

株式会社チームビーエム/ビーエム防災は建物総合クリニックとして、防災・点検・維持管理を通じて“安全で選ばれる建物管理”を支援しています。