その避難はしご、使えますか?マンション火災から命を守る避難器具の使い方

もくじ

防災設備は「動くはず」では意味がない。「動く」ことが重要です。

暑かった夏も少しずつ落ち着いてまいりましたが、日本各地で例年にない大雨による被害も発生しており、改めて「防災対策」の大切さを感じています。

ちなみに、こちらは我が家の防災グッズです↓

 避難器具ってどんなもの?

避難器具には、

・避難はしご(ハッチ式・吊り下げ式など)
・緩降機
・救助袋
・すべり台
・避難用タラップ

など、さまざまな種類があります。

主に火災などの非常時に、階段や通常の避難経路が使用できなくなった場合の避難手段として使用する設備です。

普段はあまり目立たない場所に設置されているため、存在は知っていても「実際にどうやって使うの?」という方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざという時に初めて使い方を確認していたのでは、避難が遅れてしまう可能性があります。

だからこそ、普段から「どこにあって、どうやって使うのか」を知っておくことが大切です。

設置基準など少し専門的なお話については、また別のブログでご紹介したいと思います。

今回は「ハッチ式避難はしご」

今日は、特にマンションなどの共同住宅のバルコニーでよく見かける「ハッチ式避難はしご」についてです。

バルコニーの床に四角い金属製のフタがありませんか?

それが避難はしごの収納されている「避難ハッチ」です。

基本的な使い方

※製品によって操作方法が異なります。実際に使用する際は、避難ハッチ本体に表示されている操作方法・注意事項に従ってください。

① フタを開ける

避難ハッチのフタを開けます。

製品によってはロック機構などがありますので、表示されている操作方法を確認してください。

② 下の安全を確認する

ここが非常に重要です。

はしごを降ろす前に、下の階に人がいないか、障害物がないかを確認します。

③ はしごを降ろす

器具に表示された手順に従って操作し、収納されているはしごを下の階へ降ろします。

④ はしごが正常に降りたことを確認する

途中で引っ掛かっていないか、下まで正常に展張しているかを確認します。

⑤ 落ち着いて一人ずつ降りる

両手でしっかりとはしごを持ち、足元を確認しながら、一人ずつ慎重に下の階へ避難します。

なぜ使い方を知っておく必要があるのか?

例えばマンションなど、高さのある建物で火災が発生した場合。

避難階段や非常階段が基本的な避難経路になりますが、火災の状況によっては煙が充満したり、炎や煙によって通常の避難経路が使用できなくなったりする可能性があります。

そんな時のために設けられているのが「避難器具」です。

せっかく設備が設置されていても、

「フタの開け方が分からない」

「どうやってはしごを降ろすのか分からない」

という状態では、緊急時に十分活用できません。

消防設備点検業者が点検に来た際に、どんな器具が設置されているのか見ておくのも良いでしょう。

また、マンションや勤務先などで消防訓練が行われる場合には、可能であれば実際の操作方法を確認してみてください。

一度見たり触れたりした経験が、いざという時には大きな違いになります。

 特に注意してほしいこと

まず、避難ハッチの上や周囲には物を置かないでください。

さらに重要なのが「下の階」です。

はしごが降りてくる場所に荷物や植木鉢、物置などが置かれていると、いざという時にはしごを正常に使用できない可能性があります。

上だけではなく「避難する先のスペース」も確保しておくことが大切です。

そして避難する際は、一人ずつ落ち着いて降りてください。

大きな荷物を持ちながら、片手ではしごを降りるような行為は非常に危険です。

命を守るための避難です。

荷物よりも、まず自分自身と周囲の人の安全を優先してください。

最後に

避難器具は、普段はほとんど使うことのない設備です。

むしろ、一生使わずに済むことが一番です。

でも、火災や災害は「使い方を覚えてから」起きてくれるわけではありません。

自宅の避難器具がどこにあるのか。

どうやって使うのか。

避難する先に物が置かれていないか。

今日、ほんの数分だけでも確認してみてください。

そんなちょっとした知識や日頃の確認が、自分だけでなく、ご家族や友人、周りにいる誰かの命を守ることにつながるかもしれません。

月に一度くらい、こんな感じで建物や防災について、できるだけ分かりやすく書いています。

またよかったらご覧くださいね。

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